孤独な一人暮らしの高齢者のための無料クリスマスディナー大人気

オランダ高齢者基金(Nationale Ouderenfonds)とホテルチェーン「ファン・デル・ファルク」が共同で企画している「一人暮らしの老人のためのクリスマス・ディナー」が大成功を収めている。希望者が殺到して残念ながら全員が参加することができないくらいだ。昨年度は3300人が参加したが、今年は48軒のレストランやコミュニティセンターに4,000人の高齢者のためのディナーが用意されている。「来年はもっと招待できる人数を増やしたい。」とオランダ高齢者基金のスポークスマンは語っている。

この一人暮らしの高齢者にクリスマスディナーを用意するのはボランティアたちだ。コミュニティハウスなどで食事をつくり、孤独な高齢者を招待し大勢で楽しむのが目的である。
クリスマスディナーは今週から2週間に渡って各地で計画されているが、参加希望者は増える一方。オランダは高齢者施設への予算が大幅に減り、できるだけ長い期間自宅で生活するよう促されているため、一人暮らしの孤独な高齢者が増加している。高齢者基金はこのディナーのほかに少しでも孤独な高齢者の役に立つための様々な活動を行っている。そのひとつに、オランダ郵便(PostNL)と共同で行っている無料クリスマスカード制度がある。孤独な高齢者宛に無料でクリスマスカードが送れるというもので、カードを受け取る高齢者たちの孤独を少しでも和らげることができる。