オランダ、ライム病を引き起こすマダニにご注意

ライム病を引き起こす可能性のあるマダニに刺される人が増えている。 オランダ国立衛生環境研究所(RIVM)の調査によれば、5月6月でマダニに刺されたという人の数は過去3年平均の13%増。これから夏に向けてその数はさらに増え、7月には40万件に達する可能性がある。

マダニに刺されても必ずしもライム病に感染するわけではない。スピロヘータの一種であるボレリア病原体を保有するマダニに刺咬されるとライム病にかかる可能性がある。ライム病は関節炎、遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などの症状が出るが、今のところ確実な治療法はない。ただし早期発見で抗生物質治療をすれば治癒するという。

マダニ刺咬の半数は森の中、3分の1は庭である。オランダで最も多いのはヘルダーランド州、次がブラバント州と北ホランド州となっている。森や林に行った場合にはまずマダニに刺されたかどうか必ずチェックしたほうがいい。もし刺咬されマダニがまだ皮膚に付着している状態であれば、すぐにこれを取り除く。3ヶ月以内に熱や痛みがあれば
ホームドクターに行くべきだとRIVM。ゴルフ場でボールが林の中に入った場合にも長い間探すのは危険。森や庭でもなるべく長袖長ズボンを着用するほうがいいかもしれない。

ライム病