オランダ経済省、2005年にガス採掘でシェルとエクソンとの秘密談合

オランダ国営放送NOSが入手した資料によれば、大手エネルギー企業シェルとエクソンは2005年、フローニンゲンのガス油田でのガス採掘に関する秘密裏の談合が、経済省との間であったことが明らかになった。当時からフローニンゲンでは天然ガス採掘による地震が相次いでおり、地元住民はガス減産を要求していた。ところが、シェルとエクソンは生産量をそれまでのレベルに保持あるいは増産を許可するよう政府に圧力をかけていたと、資料に示されている。資料によれば、ガス生産は2006年から2015年までの10年間で最大4250億立方メートルとなっており、当時政府が公表していた3750億立方メートルをはるかに上回る数字である。

フローニンゲンのガス採掘場近郊の数万軒の家屋は度重なる地震で、ヒビや破損などの損傷を受けている。このため家を売りたくても売れない状況が続いている。不動産価格は平均で12%落ち込んでいる。2013年には至急減産の要望にもかかわらず、過去30年で最も高い採掘量をが記録されている。国営放送局NOSはさらなる調査のための資料を政府に要求している。