ロッテルダム、4人に1人の子供が貧困
南オランダ州はオランダの中で最も貧困層が多いことが中央統計局(CBS)の調査で判明した。7人に1人の子供が低所得の家庭で育っている。その中でもロッテルダム市は貧困率が最も高く、4人に1人の子供が貧困の中で暮らしている。これとは対照的にユトレヒト州の貧困率は最も低く10人に1人となっている。
貧困家庭で育っている子供たちは、学校の遠足に参加できなかったり、スポーツや音楽などの習い事に行けない。また定期的に新しい服を購入することもままならず、1年に1回の家族旅行もできない。ただしオランダの場合、住居や食そして教育費に困ることはほとんどない。
CBSが定義する「貧困」とは、最低賃金を下回る所得で生活していることを示す。例えば子供が2人いる二人親家庭では、税引き後の月収が1920ユーロ、ひとり親の場合はこれが1540ユーロ以下である場合を貧困としている。オランダでは特に移民に貧困が多く、その中でも非西欧からの移民の子どもたちの貧困率はオランダ人の4倍となっている。