オランダ、バレンタインデーを狙った楽しい広告キャンペーン

明日14日はバレンタインデー。オランダでは女性から男性へチョコレートを送るという慣習はないが、男女関わらず愛する人にプレゼントを贈るという習慣が、企業のマーケティング戦略のおかげで根付いて来ている。プレゼントは花が圧倒的に多いが、花とは関係ない企業もバレンタインデーを利用し、あの手この手で売上向上や企業イメージの向上を狙っている。

郵便事業のポストNLのキャンペーンは、バレンタインのカードを切手なしで無料で送れるというもの。切手の代わりになんとキスマークをつければいいという粋なものである。今年は口紅をつけるのに抵抗がある男性向けに、オーデコロンや香水をふりかけるとキスマークが浮き上がるシールを提供する新しいキャンペーンも開始した。

オランダ鉄道NSは、列車を利用するシングル同士に出会いのチャンスを与えようという試み。ユトレヒトとハーレムの駅構内にスクリーンを設置し、ライブで自己紹介をする。両駅でシングルが自己紹介し、反対側のスクリーンにいる人から好きな人を見つけるというもので、今年は400人近くが参加した。カップルが誕生するとパリ行きチケットがもらえるという。ハイネケン・ビールは、愛の告白を書いたバナーをつけた飛行機を飛ばすという、なんとも規模の大きなバレンタインのテレビ広告を展開した。


Post NLのテレビCM