「認知症問題、オランダは日本に見習うことが多い」健康省副大臣日本訪問

高齢化の進むオランダでは認知症が社会問題となりつつあるが、高齢化先進国である日本の取り組みを見習おうと、健康介護省のファン・ライン副大臣が日本を訪問している。25日には「認知症の人にやさしい」という富士宮市を訪れた。

日本は65歳の人口が以上が26%とオランダの17%をはるかに上回っており、認知症への取り組みも進んでいるはずだというのが、今回の副大臣日本訪問の背景にある。その中でも富士宮市の取り組みが目を引いたという。例えば、ヤクルトの宅配員が高齢者の状況を把握し、異常がある場合には市役所に報告している。このように企業が地域社会に積極的に関与することは、オランダでもぜひ取り入れたいシステムである、と同副大臣。

オランダでも認知症患者への取り組みは少なくない。ドールン市にあるスーパーマーケット「アルバート・ハイン」は認知症の人にやさしい店舗として注目を浴びている。店員は認知症やアルツハイマー患者への対応に関するトレーニングを受けている。またヴェースプにある認知症の人が住む認知症村ホーヘヴェイ(Hogewey)は世界中から注目を集めており、日本からの視察も多い。