ハーグの中心に美術館地区計画

アムステルダムにはミュージアム広場を中心に、国立美術館、ゴッホ美術館、近代美術館が立ち並ぶ美術館地区があるが、ハーグ市も観光客を誘致する目的で同じような地区を計画している。マウリッツハイス美術館がある国会付近やランゲ・フォーハウト広場付近一帯を美術館地区にしたいと、市当局。
具体的には現在ランゲ・フォーハウト宮殿(1991年まで王室が使用)にあるエッシャー美術館が、今の米国大使館の場所に移転する。大使館は近郊のワッセナーに移転が決まっている。エッシャー美術館のあとにはデルフト・ブルー美術館が新装開館する。さらに、文学美術館と付属の児童書美術館がフォーハウト付近に移転予定である。王室美術館の設立予定もあるが具体的な計画はこれからだという。
国会付近にはすでにマウリッツハイス美術館、ハーグ歴史博物館、ブレディウス博物館などがある。ハーグ市が美術館地区の整備にどれだけの予算を計上しているかはまだ発表されていない。

ちなみに1935年に建てられたアールデコ建築のハーグ市立美術館は、市の計画するミュージアム地区からは離れているが、世界最大のモンドリアン・コレクションと19世紀末から20世紀のモダンアートのコレクションで有名である。