オランダ人がこぞって食べる白アスパラガスのシーズン。いったい誰が食べて、どんな栄養価があって、どれだけ環境に優しいものなのか、日本人が好きなアスパラの調理法など、いろいろな疑問に答えます。
*どの年齢の人たちがアスパラガスが好き?
50歳以上の人は80%がアスパラを買うが、30歳以下は20%と少ない。30歳以下は高くても皮を剥いたものを購入。
*アスパラガスはなぜ高い?
アスパラのシーズンが短いことと、収穫は人の手で行うことが価格に反映している。昔は5月が収穫時期だったが、今では土壌を温めることで3月から収穫が始まる。土壌を温めるにはエネルギーコストがかかる。気温が上がればエネルギー代がかからないためアスパラも安くなる。土壌を温めるのはアスパラフォイルをかけて熱が逃げないようにするという方法がある。このほか、地中にプラスチックのホースを埋めて温水を流す方法がある。まれに温室で栽培する業者もいる。
*オランダでは夏にはなぜアスパラガスがない?
シント・ヤン祭の6月24日で収穫を終える。このあとはアスパラはそのまま放置され来年に備える。
*アスパラ栽培は環境にいい?
土壌にフォイルをかける方法は環境への負荷がほとんどない。地下の暖房はエネルギー消費で環境への負荷も高い。また1ヘクタールあたりの収穫量は11,000キロと他の生産物と比較しかなり低い。ただしペルーなどから輸入されるアスパラに比べれば(輸送による)環境負荷は低い。
*アスパラガスは体にいい?
ビタミンCの含有率が高い。と同時に硫黄分も多く、これにより尿が臭う。しかしこれは体に悪影響は与えない。
*白アスパラと緑アスパラの違いは?
色と味のみ。栄養価はほぼ同じ。栽培法は、白アスパラは太陽光を受けないように土寄せをするが、緑のものは
そのまま光を受けて成長させる。
*アスパラガスの食べ方
フェイスブックの
「オランダのオランダ食べ物・園芸・美容・健康・観光情報」で「アスパラ」と検索するとたくさん出てくるはず。アスパラの天ぷらやマリネなど変わった調理法も。
4月に入り、オランダ産の白アスパラガスが少しずつ市場に出回ってきた。イースターに白アスパラガスを食べるという家庭も多い。ホワイトゴールドとも呼ばれる白アスパラガスは、4月から6月がシーズンでオランダでは南のリンブルグ地方が有名だ。わざわざリンブルグ州に出向いて購入したりレストランで食する人も少なくない。ところが最近では東のヘルダーランド州でも栽培が盛んになりつつある。
ヘルダーランド州では、ここ5年間でアスパラガス栽培の耕地が30%増えている。これに対しリンブルグ州では21%減るという統計が出ている。ただし、ヘルダーランド州の合計は3,511ヘクタールと、北ブラバント州の121,247ヘクタールやリンブルグ州の185,122ヘクタールと比較すると取るに足りない規模ではある。今年は寒く雨の多い春のせいでアスパラガスの収穫は遅れており、イースターにはヘルダーランド州のアスパラの収穫はまだ早すぎて、お隣のドイツ産のものが市場に出ている。乾いて温暖な気候のスペインでも白アスパラの生産は盛んで、このスペイン産のものもオランダに入ってきている。
オランダで最もアスパラガス栽培が盛んなのは、リンブルグ州のペール・エン・マース(Peel en Maas)。続いてレウダル(Leudal)とルールダーレン(Roerdalen)での生産が多い。ヘルダーランド州ではランド・ファン・カイク(Land van Cuijk)が有名だ。
こんにちは、蒔田商店のミサトです。
オランダの最高の季節が到来し、
ということはホワイトアスパラガスのシーズンも到来!
我が家は週末に一大生産地のリンブルグ州に出かけてきました。
もちろん目的はホワイトアスパラガス。
産直売場を2、3軒はしごして、
ホワイトアスパラガスをたっぷり買い込んで、
帰路の途中に偶然見つけた産みたて卵の無人販売機で卵も買って、
アウトレットが目と鼻の先なのでついでに寄って、
子供達は大きな遊び場で発散させて(←これ大事)、
帰ってきました。
早速ホワイトアスパラガスをあれこれアレンジしたお料理で楽しんでおります。
その中でも大ヒットだったのが、
ホワイトアスパラガスのビールフリット。
ほろ苦いサックリの衣に甘くみずみずしいアスパラが相性抜群で、何本も食べられてしまいそう。
レシピ
- ホワイトアスパラガス(極太がオススメ)3本
- 小麦粉 30g
- 片栗粉 20g
- マヨネーズ 5g
- ビール 60g
- ブラックペッパー お好みの量で
穂先から下の皮をピーラーで剥いて、斜めにカットする。
ホワイトアスパラガス以下をボールに入れ混ぜて衣を作る。
衣をつけて180度の油で揚げたら完成。
少しのお塩とお好みでレモン汁をかけて召し上がれ。
あとは、皮を剥いて素焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、茹でてトリュフマヨタルタルと合わせたり
卵とハムとオニオンとマヨで和えてサラダにしたり…
旬は続くのでまだまだ楽しみたいと思います。
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