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オランダ政府、文化施設やイベント参加にコロナ陰性証明提示を検討
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6月からイベントへの参加の際にコロナ検査陰性証明の提示を目指している、とデ・ヨング大臣(国民健康省)が昨日の国会で発表した。この法案に下院は過半数が賛成している。しかしまだ詳細の変更が必要で、来週の火曜日に最終投票が行われる。その後5月18日に上院で法案が通れば、最短で一週間後に施行される。

法案は、劇場での鑑賞やサッカーの試合の観戦などに、直前のコロナ検査の陰性証明を提示を義務付けるというもの。
ただしこの法案にはまだまだ検討の余地があり、国会の中でも疑問視する議員が増えている。まず、この法案が実施される期間が明確ではないこと。この検査にかかる費用が莫大であること。政府はこの検査だけで10億ユーロを計上している。さらに、どの文化施設やイベントでこの検査が必要であるのかが明確ではないこと。デ・ヨング大臣のリストには、美術館からスポーツイベント、さらに飲食店までが対象として載っている。「これではコロナ検査社会になってしまう。」と倫理的そして社会的な観点から、この法案に反対する党もある。


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オランダのバイオテック企業、信頼度が低いコロナ検査薬を販売
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オランダのバイオテクノロジー企業インゼック(Inzek)は、信頼度が低いコロナ検査製品を150万個売っていたと、全国紙Trouwが報じている。10分間で非常に正確な結果が出るとうたったビオゼック・テスト(biozek-test)は、すでに世界20カ国で販売され、オランダでも15ヶ所の病院や研究所で使用されている。

スペインでの調査によれば、コロナの症状がある人をこの検査薬で調べたところ、正確な結果を示したケースは半数以下だったという。また米国のジョージタウン大学は臨床試験の結果、このテストを「混乱を招くもの」と評価した。オランダのラットバウト大学病院の研究者は、信頼度が低い検査は非常に危険だと批判している。陽性なのに陰性という結果が出た場合、知らずに人と接触し感染させるリスクが高い。

インゼック社は中国で生産されたこのコロナ検査薬を「オランダ製」として販売していた。そしてスペイン、ロシア、セルビア、ベナンの政府や病院は「オランダ製」なので信用がおけるとして購入していたという。インゼック社のエンジニアは、自社の製品は90%の精度だと反論している。
ただEUおよびオランダ公衆衛生環境研究所(RIVM)によれば、コロナに対する抗体を正確に実証できるスピードテストはまだ存在しないという。