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オランダ、160万人がコロナ危機によるデジタル化で失職の可能性
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大手会計事務所PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)の調査によれば、160万の職がいわゆる「ゾンビー化」しており、近い将来に消滅する可能性が高いという。コロナ危機はデジタル化を推進し、多くの職が不要となりつつある。

デジタル化やロボット導入により2024年までに人力が不要になりそうな職に就いている人は160万人。。このような仕事に就いている人は毎年40万人ほどいるが、政府の支援策により失職していない。これをPwCはゾンビーの仕事と呼んでいる。例をあげると、輸送、観光、リクレーション、小売などの業種で、不要となる仕事が出てきそうだ。

しかし暗い事実ばかりではない。5人に4人はこれまで積み上げてきた知識や技術で別の仕事に就ける可能性があるという。たとえば、客室乗務員は介護職に適しているし、レセプショニストは事務職に転職できるとPwC。

ただし再就職や社内での別の職務への移転には再訓練や再教育が必要である。これは従業員の希望よりも雇用者が率先して行うべきであるとPwC。また政府も補助金を出す場合には、この再教育に力を入れるべきであると報告書は書いている。


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オランダのコロナ規制、今年の夏以降はどうなる?
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5月19日からコロナ規制緩和の第2ステップが始まり、社会生活が少しずつながら開放に向かっている。しかし、いったいいつから飲食店が再開し、マスクをはずし、1.5メートルの間隔を忘れることができるのだろうか? 短期的には、ワクチン接種が浸透し、デ・ヨング大臣が述べたとおり秋には1.5メートル規定は廃止される可能性は高い。ただ新コロナウィルスは人類にとって新しいもので、今後いったいどんな変異が起き、これが身体にどのような影響を与えるか、現在のワクチンが効き続けるのかはまだ不明だ。

フローニンゲン大学の医学微生物学者であるニースターズ教授によれば、ワクチンの2度接種後はかなりの開放に向い、今年のクリスマスは大勢で祝うことが可能になりそうだという。ただし数千人が集まるような屋内のイベントはしばらくは無理そうだと、ライデン大学病院の臨床疫学専門のローゼンダール教授。

国外への旅行も5月15日から解禁される。今のところワクチンやコロナ陰性証明書はオランダでは義務付けられていない。また国内でも不要不急で公共交通を利用することも19日から可能となる。保健所のコロナ検査所も秋には閉鎖できそうだと両教授。ただ、コロナワクチンを接種せずに国外に行きたい人は、民間のコロナ検査は必要となる可能性が高い。

さてコロナウィルス自体だが、これから大多数の人がワクチンを接種したらウィルスはまだ生存しつづけるのか? ニースターズ教授によれば、しばらくは共存しそうだが、最終的にはただの風邪になるという。現在オランダには4種類の風邪ウィルスがあるが、これが5種類に増えるだけとなる。ただ、毎年コロナワクチンの接種が必要かどうか、それが65歳以上の人だけなのか、それとも国民全員なのかはまだ不明だ。ただ今年中には昔の生活が戻ってきそうだと両教授。

新型コロナウイルス関連情報(オランダ国内における新型コロナウイルスのワクチン接種に関する情報提供)
現在、オランダ国内において、18歳以上の方を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されておりますが、オランダにお住まいの日本人の皆様の当地での接種について、以下のとおり、御参考までにお知らせします。
 なお、予防接種を受けるか否かの判断にあたっては、予防接種による効果と副反応のリスクの双方についてご理解頂いた上で、オランダ政府ホームページ( https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/dutch-vaccination-programme )(英語)等による最新情報を確認いただくようお願いします。

1 対象者
 オランダ政府が行っている新型コロナウイルスのワクチン接種は、オランダに居住し、自治体で住民登録を行っているすべての方が対象者となり、また、現時点での対象者は、18歳以上とされております。なお、ワクチン接種は、任意であり、接種費用は無料となります。
出所:オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が策定している新型コロナワクチン接種実施ガイドライン( https://lci.rivm.nl/richtlijnen/covid-19-vaccinatie )。

2 接種スケジュール
 ワクチン接種スケジュールについては、以下のリンク(英語)をご参照ください。これらのリンクからは、ご自身の健康状態や出生年等に応じて、接種時期の見込み、使用されるワクチンの種類、接種場所を確認することが可能です。なお、ワクチンの接種時期や接種順については、変更があり得るとされておりますので、ご留意ください。
●医療・介護等従事者以外の方( https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/dutch-vaccination-programme/order-of-vaccination-against-coronavirus/order-of-vaccination-for-people-who-do-not-work-in-healthcare )
●医療・介護等従事者の方( https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/dutch-vaccination-programme/order-of-vaccination-against-coronavirus/health-and-care-workers )

3 ワクチン接種予約手順
(1)ワクチン接種スケジュールに沿って順番が回ってきた場合、原則、郵送にてワクチン接種通知が送付されます。
※接種通知サンプル:
https://www.government.nl/binaries/government/documents/letters/2021/04/30/invitation-letter-for-covid-19-vaccination/uitnodiging-coronavaccinatie-Engels.pdf
※オランダ政府のホームページによれば、接種通知は、対象者に応じて、RIVMの他、医療・介護等従事者の場合には所属組織、家庭医、医療専門家から送付されます。また、オランダ政府は、老人介護施設入居者など一部の場合を除き、通知は、原則、郵送にて実施されるため、仮に、電子メールでそのような通知を受け取るなどした場合には、決して電子メール内のリンクをクリックしないよう注意喚起をしております。
(2)同通知を受け取った後、インターネット又は電話で予約をすることができ、予約後、予約確認の電子メールが送付されます。
※インターネットの場合、DigiD(政府のオンライン上でのサービスを利用する際に必要となるID)が必要です。申請は、該当ページで行うことができます( https://www.digid.nl/en/ )。

4 その他
 オランダ国内におけるワクチン接種概要については、オランダ政府が発行している資料( https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/documents/leaflets/2021/01/19/getting-vaccinated-against-covid-19-in-the-netherlands )に記載がございますので、こちらを必ずご参照ください。

オランダ政府、文化施設やイベント参加にコロナ陰性証明提示を検討
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6月からイベントへの参加の際にコロナ検査陰性証明の提示を目指している、とデ・ヨング大臣(国民健康省)が昨日の国会で発表した。この法案に下院は過半数が賛成している。しかしまだ詳細の変更が必要で、来週の火曜日に最終投票が行われる。その後5月18日に上院で法案が通れば、最短で一週間後に施行される。

法案は、劇場での鑑賞やサッカーの試合の観戦などに、直前のコロナ検査の陰性証明を提示を義務付けるというもの。
ただしこの法案にはまだまだ検討の余地があり、国会の中でも疑問視する議員が増えている。まず、この法案が実施される期間が明確ではないこと。この検査にかかる費用が莫大であること。政府はこの検査だけで10億ユーロを計上している。さらに、どの文化施設やイベントでこの検査が必要であるのかが明確ではないこと。デ・ヨング大臣のリストには、美術館からスポーツイベント、さらに飲食店までが対象として載っている。「これではコロナ検査社会になってしまう。」と倫理的そして社会的な観点から、この法案に反対する党もある。

アヤックス35度目のリーグ優勝で、コロナ下12000人のファンが集う
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サッカーチームのアヤックス(アムステルダム)が昨日、2季ぶり35度目のリーグ優勝を果たした。ホームでFCエメンに4-0で快勝し2位PSVアイントホーフェンに14差を付けた。アヤックスは、オランダ杯も制しており2冠に輝いた。

チームが優勝すると、通常ならサポーターやファンが街に押しかけ大騒ぎや乱闘繰り広げるという光景が見られるが、今年は大きな混乱は見られなかった。アムステルダム市当局は、群衆が暴力沙汰にエスカレートするのを防ぐため、市街地のテラスに群衆がなだれこまないための措置は行っていた。恐れていた混乱もなく、警察の介入もなかった。

コロナ規制のため試合は観客なしで行われたが、試合の途中でアムステルダム市当局が、「試合が終了してもスタジアム付近には来ないよう」呼びかけ、優勝式典も行われなかった。しかし終了後には12,000人のファンがスタジアムの駐車場付近に集まり、優勝を祝った。

昨日2日は、飲食店のテラスや小売店が再開してから初めての日曜日。アムステルダム市内はかなりの混雑が見られたが、各地に配置された警官が出動することはなかった。ただ規制は緩和されたものの、コロナ感染者数は減らずICUや病院での入院者数が増加の一方である。医療従事者は今回のサッカー優勝での集いや、人で賑わう市街を見て、落胆と怒りを隠せないのも事実だ。

コロナ下の国王誕生日、ロックダウンにもかかわらず各地で大混雑
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国王誕生日の27日、コロナ規制にもかかわらずオランダ全土で野外パーティに集まる人で混雑するという事態が起き、多くの都市で緊急規制が発令された。アムステルダムとブレダでは混雑する公園を閉鎖。アムステルダムとユトレヒトでは市外からの市内へ移動しないよう呼びかけるなど、混雑が増長するのを防ぐ対策が講じられた。

ユトレヒト市では、一部のエリアで野外パーティーが繰り広げられたため、15時半ごろ市がツイッターにて「パーティは終了。これ以上市内に来ないで、家で国王誕生日を祝って欲しい」と呼びかけている。ハーレムやロッテルダムでも同様な混雑が見られ、一時はカフェなどのテイクアウトを禁止する指令が出た。

最も混雑がひどかったのはアムステルダムのフォンデルパーク。当局は公園の閉鎖を発表したが去る人がいなかったため、強制退去を行った。他の公園でも同様な措置が取られている。このほかにも、マーストリヒト、アイントホーフェン、フローニンゲンなどでも公園に多くの人が集まったが、あまりの違反者の多さに警察が罰金を課す時間がないほどだったという。

さて、コロナ感染者数はあまり減っていないが、今日28日12時から飲食店のテラスが6ヶ月ぶりで再開する。基本的に予約制だが、席が空いている場合にはその場での着席も可能。簡単なコロナに関する質問事項に答えれば、1テーブルに2人まで着席できる。ただし家族や同居人の場合はこれ以上の人数で座ることも許される。また、本日から夜間外出禁止令も終了し、夜の外出が可能となった。