コロナ失職したオランダ人、人手不足のアスパラガス農家を手伝う

オランダはアスパラガスシーズンの真っ最中。毎年4月から6月には店舗にオランダ産の白アスパラガスが並ぶのだが、今年は豊作だというのに品薄だ。アスパラガスを収穫する人手が足りないというのが理由らしい。オランダの南部リンブルフ州やブラバント州のアスパラ農家では毎年ポーランドやルーマニアから季節労働者がやってきて収穫を手伝っている。しかし今年はコロナウィルス蔓延のオランダを恐れてやってこないため、せっかくのアスパラガスの収穫ができないのだ。

しかし農家が共同で「収穫を手伝って! Helponsoogsten.nl」というサイトを開いたとたん、数千人のオランダ人が収穫の手伝いに手を上げた。年齢や職種もまちまちで、小学生から、コロナウィルス対策で失職した旅行業界の人、調理人やソムリエまでと、農家はその応募者の数にうれしい悲鳴をあげている。今ではウェイティングリストまでできているという。農家も働くひとも助かるというウィンウィン状態(双方勝ち)だとコメントする農家もある。

アスパラガスは新鮮さが命だ。土から頭を出した日に収穫しなければならないため、緊急を要するのだ。アスパラガスのほかにも、イチゴ、ネギ、レタス、キャベツなどの収穫に人手が足りないという。もしこのままロックダウンが続けば8月にはリンゴやナシの収穫に人手が必要となる。

収穫手伝い申し込みサイト