アムステルダム、ビジネス機会や人口ますます増加

今後アムステルダムはますます人口が増え、事業数も拡大し、仕事口も増えていくと予想されている。

アムステルダムはここ数年、経済的、文化的な面でいっそう魅力的になり人やビジネスを集めている。店舗、大気汚染、強盗といったネガティブな点も年々減り続けており、さらに人やビジネスを惹きつけている。アムステルダム市のリサーチによれば、このまま人口が増え続けると2031年には100万人を超す見込みである。しかし、アムステルダムを去る人もこれまでにないほど増えているのも事実だ。

経済の順調に伸びており、2016年には5.9%、2018年には3.3%の成長を記録した。新規ビジネスも昨年だけで12万件登録された。全人口の48万人は就労年齢で、このうち45万8000人が働いている。これは2014年と比較すると10%の拡大だ。

ただ、経済成長は見込まれるものの住宅供給状況は悪い。子供のいる家族用のやや大きめな住宅と、比較的安い仕事を始めたばかりの人のための住宅が、圧倒的に不足している。アムステルダムを去る人が多いのはこのためだ。現在アムステルダムの人口は86万人。このうち4万7千人が街を出た。1970年代にも(出稼ぎ労働の移民を避け)アムスを去る人が続出したが、当時はプルメレンド、アルメールそしてレリースタットという不動産が安い場所が行き先だった。現在は、価格が高いハーレム、ザーンダムそしてアムステルフェーンといった近郊に移る人が多い。

ここ数十年で最も変わったことといえば、旅行者の爆発的増加である。市の中心地だけを見ると住人100人に対し20人の旅行者といった具合である。そして昔は春から夏にかけてしか観光客は来なかったが、今では年間を通して観光客であふれている。

ビジネスの拡大と、人口増、そして環境客の増加により、市の税収は増えている。そして税収によりさらなる経済成長を促進している。また若者や弱者への福祉の充実へも取り組んでいる。