オランダ、世界12位の武器輸出国

ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとガザの紛争。次々と起こる世界での戦争で一番利潤を得ているのは武器産業だ。倫理は無視して手っ取り早く利益を上げたいという投資家は、まず武器産業に投資する。防衛企業に特化して投資する新しい投資ファンドの資産価値は1年で50パーセント増加した。

世界における昨年の軍事支出は24億4,300万ドルに達した。年間6.8パーセント増加で、2009年以来最も大きな増加となった。特に米国、中国、ロシアは防衛企業に資金をつぎ込んでいるが、アナリストはそれは大海の一滴にすぎないという。

実はオランダも例外ではなく、輸出高では世界12位、市場占有率1.2%だ。かつて自動車メーカーだったVDLで軍用車両を製造するなど、積極的に軍事産業に参入している。しかし一方で、現状厳しい基準により、機関投資家(銀行/保険会社や年金基金)が防衛産業に多額の資金を投資することができなくなっている。オロングレン国防大臣も軍事産業への多額の資金投資は時代遅れであると主張している。彼女によれば、この産業は資金面で苦労しているという。