フランス・ベルギーに続きオランダの農家も抗議活動で道路封鎖

フランスやベルギーで起きた農家の抗議デモはオランダにも飛び火した。

ギリシャ、ドイツ、ポルトガル、ポーランド、そしてフランスそしてベルギーなどの国々で、数カ月にわたってヨーロッパを席巻している農民たちの抗議行動の背後に何があるのだろう。

予算の均衡を図るために農業用ディーゼルに対する減税を段階的に廃止するというベルリンの計画や、オランダでの窒素排出削減など懸念は国ごとに異なる。しかし、その多くは欧州全体で共有されている。農家は、「大きいほど良い」という前提に基づいたEU農業制度の中で、販売価格の下落、コストの上昇、厳しい規制、強力かつ横暴な小売業者、債務、気候変動、安価な外国輸入品に直面している。これに対する政府そしてEUへの抗議がこの暴力的なデモに発展している。

昨夜(5日)、農家の抗議活動によりオランダ東部で危険な状況が起きた。警察は行動後や高速道路沿いの数カ所でこれを取り締まった。警察によれば「法律の範囲内でデモは認められているが、ここでは違法行為が繰り広げられている。放火や花火が打ち上げられ、高速道路では農業用車両が走行している」いう。

高速道路A50号線(ブラバント州とフリースランドを縦に結ぶ線)での農家の抗議活動中、火が放たれたため月曜日の夜道路が閉鎖された。現在はアスベスト火災とみられ、ベークベルヘン近くの高速道路A50号線は一晩中通行止めとなった。  専門家が昨夜アスベストを除去し、A50は火曜日の朝に再び開通した。 

アムステルダム道路公団の報道によると、オルデンザールにある高速道路A1(アムステルダムから東のヘンゲローを結ぶ)の入り口は火曜日の朝もまだ両方向とも閉鎖されていた。ここにはゴミが放置されており、道端では火事が燃え上がっている。

警察によれば、行動を起こす予定だった農家には事前に許可される抗議内容が明確に知らされていたという。それにもかかわらず、犯罪とも言える違法行為は行われた。

地元メディアによると、A50付近の高速道路上空でも花火が打ち上げられた。さらに、ニーウェハイン付近の A27 号線とスタフォルスト付近の A28 号線でも抗議活動が行われた。 RTVドレンテの報道によると、メッペルとスタフォルストの間のA28号線にも瓦礫が投棄され、放火されたという。