夏のカーニバルで「お下品なダンス」禁止!?
ロッテルダムで今日から2日間にわたって開催される夏のカーニバルで、「下品なダンス」が禁止される。下品なダンスとは、開催組織の言によれば、性的なものを暗示したり下劣だと思われるもの。たとえば「バブリング」と呼ばれるものが相当する。
特に性的な動きが含まれる場合、「挑発的であるとみなされる可能性がある」すべてのダンス スタイルがこの規制の対象となる。たとえば、2人以上で下半身をこすり合わせて踊る「バブリング」などは禁止だ。
この「下品なダンス」規制のほかには、イベント中に沿道のスーパーや小売店で冷やしたアルコール飲料の販売が禁止される。冷やしていないアルコールに関してもひとり1本のみ。規制に反した人はイベントから追放される。組織団体は、イベントが「家族向けの公的なパーティー」にふさわしいものであることを狙っている。
この禁止令に関しては多くの反対があった。反人種差別運動を行っている2つの団体は、この禁止令を「新しい人種差別法」だと非難している。この禁止令は、「カーニバルの起源と、ロッテルダム地域内外の多くのコミュニティにとってのその重要性」を完全に無視するものだという。 企業や自治体が音楽、ダンス、服装スタイルに禁止を課すという憂慮すべき展開だと抗議している。
ロッテルダムの夏のカーニバルは、ブラジルのカーニバルなどを模したもので、オランダの元植民地スリナムやカリブ海地域出身者が多く参加している。