アムステルダムのエルミタージュ美術館、名称変更へ

アムステルダムのアムステル川沿いにある「エルミタージュ美術館」は、9月1日からハート(H’ART)美術館へと名称を変更する。オランダのエルミタージュ美術館はロシアのサンクト・ペテルブルグにあるエルミタージュ美術館の別館として2009年にアムステルダムにオープンした。しかしロシアによるウクライナ侵攻後から関係を断つことになり、一時閉鎖していた。今後は、イギリスの大英博物館、フランスのポンピドー美術館そしてアメリカのスミソニアン博物館と協力関係を結ぶと発表した。

ハート美術館は毎年これらのパートナー美術館と共同で2つの大きな美術展を開催する計画だ。2024年のオープニング展は、ポンピドー美術館とのコラボで開催されるロシア・フランスのアーティスト、カンディンスキーの展覧会である。

アムステルダムのエルミタージュ美術館は所蔵作品を持たない美術館である。2009年のオープン以来300万点に及ぶアート作品をロシアから借用し、展示してきた。

今後ハート(H’ART)美術館は、美術館のための美術館となると館長。パートナーが一つの美術館でだけだと今回の危機のように脆弱となるが、今後はロシアのエルミタージュ美術館レベルの世界の美術館と提携することで土台が強い美術館となれるという。この美術館は他のオランダの美術館とは異なり、政府からの補助金は受け取っておらず、入場料とスポンサーと寄付金で運営している。