バレンタインデー、コスト高でオランダ産の花少なく

オランダのバレンタインデーは、女性から男性へチョコレートを贈るという習慣はない。性別は関係なく好きな人にプレゼントを贈るという商業的習慣も1990年代後半から流行りだしたものだ。プレゼントは花が多い。特にバラの花束が人気だ。しかし、今年はエネルギー危機でオランダの花卉栽培業者は例年より生産を減らせざる得なくなり、バラの花束は高価になった。花栽培業者を苦しめたのは光熱費だけでなく、高騰する人件費も同様だ。

今オランダで販売しているバラは、アフリカや南アフリカ産のものが多い。需要が多いためこれまでのオランダ産だけに頼れなくなり、海外から輸入している。

コスト高に悩むのは花生産者だけでない。輸送費の値上がりで花販売店も値上げをせざる得ない。
今年のバレンタインデーは、過去のような豪華なバラの花束一辺倒ではなく、いろいろな花を混ぜたブーケやカラフルなチューリップも売れているという。
(画像:中世のバレンタインデー)