オランダ全世帯、熱費補償として月額190ユーロ支給

ここ数ヶ月のガス料金の値上がりは顕著だ。多くの人が昨年の数倍近く支払っている。政府は対策として、11月と12月に全世帯に190ユーロずつの補償金を支払うことを決定し、これが実施されることになった。
この補償金が受け取れるのは基本的に全世帯。契約電気・ガス会社から受け取ることになる。所得や光熱費の程度あるいは契約の形態にかかわらず受け取ることができる。

さてどのように190ユーロが受け取れるのか?これは契約しているエネルギー供給業者による。EnecoやVattenfallは、契約者の銀行口座に直接振り込む。Essentなどは、毎月の請求書から差し引くというやりかただ。ガスと電気を別々の会社と契約している場合は電力供給会社から支払われる。また自分で申請する必要はなく、自動的に支払われる。また毎月の請求額が190ユーロ以下の場合でも別途190ユーロが支給される。

現在低所得者世帯はエネルギー手当を受け取っているが、これとは別に190ユーロも支給される。相殺されることはなく、家賃や医療手当などにも影響はない。

来年の1月にはこの補償制度はなくなり、価格上限制度が実施される。しかし、あくまでも「平均的な使用量」という上限である。 ガスは年に1200キューブ、電力は2400kwHという上限以内の使用量だとキューブあたり1.50ユーロ, 1kWhあたり0.7ユーロという上限がつく。これを超える分は市場価格(契約会社により異なる)が適用される。