オランダの不動産価格やっと下降に

高騰し続けていたオランダの不動産価格が、やっと下降線を見せている。今年の第3四半期には第2四半期と比較し平均価格で5.8%下がっている。この四半期での下落は過去最大である。ただし昨年同時期と比較すると2%の上昇。

不動産協会(NVM)によれば、ローン金利の上昇とエネルギー価格の上昇そしてインフレにより不動産価格は頂点に達し、これから下降線を描くという。平均価格で見ると約25,000ユーロ下がっている。しかしそれでもオランダの不動産価格は住宅不足を反映して高いレベルにある。

また売り物件も増え、同時期に22%の増加。内見数も2021年には10件だったのが2022年7月には5件と減っている。価格の下降は地域によって異なるが、アイモンド、ハーレムそしてアムステルダム地域では8−9%と大幅な減少だ。
不動産取引が不活発になった要因のひとつは、金利の上昇。昨年までは1%前後だったのが現在では10年固定で4%に達している。

今、不動産購入で一番重要視されているのはエネルギー消費。家のエネルギー消費率でAからGまでのエネルギーラベルがつけられているが、最も効率が高いのがA。逆に低いのがG。効率の高いA物件、また改造費がかからない新築物件も人気だ。