オランダ国営放送記者、北京での放映中に妨害を受ける

５日、冬季オリンピックが開催されている北京で、実況中継中のオランダ国営放送（NOS）記者が妨害を受けるという事件が発生した。NOSの中国特派員であるショード・デン・ダース記者が開会式について語っている最中に、「ボランティア警備員」と名乗る男に妨害され引きずり出された。デン・ダース記者はその前にも妨害を受けており、スタジアムの前に場所を変えて再度放送を始めようとしたとたんに、この事件が起きたもの。

国際オリンピック委員会（IOC）のスポークスマンはこの事件に関し、「大げさな反応をした自称警備員による事件にNOSが巻き込まれたことは遺憾だ。こういったことは時々起きている。ジャーナリストは外国人メディア用のバブル（閉ざされた空間）内でのみ仕事をしてほしい。」とコメントした。デン・ダース記者は「残念ながらこれが中国の現実で、ジャーナリストに対する妨害は増えている。」とツイートしている。外国人ジャーナリスト用のバブルの中からはツイッターなどのソーシャルメディアは自由に使えるらしい .

オランダ国営放送NOSは、中国政府と国際オリンピック委員会に対し、国内外のジャーナリストがオリンピックに関する報道が自由に安全にできるような体制を作ってほしいいと依頼している。

実況中継中の模様