気候変動で海面は1.2メートル上昇?オランダはどうなる

31日からイギリスで開催されている第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)を前に、オランダ気象研究所(KNMI)は、地球温暖化の影響はこれまでに予想していた以上にオランダにとって危険なものになりそうだと発表している。

特に国土の4分の1が海面下にあるオランダにとって、温暖化による海面の上昇は死活問題となる。

KNMIによると、気候変動はこれまでの予想以上に速いスピードで進んでおり、オランダの気候も大きく変化している。

地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量が急速に減少しなければ、2100年までに海面が1.2メートル上昇する可能性がある。南極氷床の融解が加速すると、今世紀末までに2メートルに達する可能性も否定できない。 2014年、KNMIは最大1メートルの増加を予測していたが、これを上回るものだ。

KNMIはまた、激しい夏のにわか雨が「より極端になり」、激しい雷雨の間に発生する突風の可能性が高くなると予測している。また干ばつも春と夏にますます激しくなる。これは、温度の上昇が原因でより頻繁に発生する可能性もあります。干ばつと暑さの期間も長く続く可能性があるという。また最近ドイツやベルギーそしてオランダのリンブルグ地方で起きた大雨による洪水も記憶に新しい。

最新のアンケート調査によればオランダ人の70%近くが地球温暖化を危惧、そして60%近くが気候変動によるオランダへの影響を心配している。