オランダ経済、コロナ危機を乗り越え回復

オランダはコロナ危機による経済後退を2度経験したが、今年第2四半期にはその2度目の後退も乗り越え、経済成長は今年第1四半期の3.1%を上回る結果となった。コロナ危機前の状態には戻っていないものの、規制緩和で成長にはずみがついている。

飲食店や小売店の再開で消費が高まっているが、2019年のレベルには戻っていない。2年前よりいまだに5%低い。ワクチンや検査など政府のコロナ関連支出も高いレベルだ。

このほか輸出は好調で2019年より9.3%高い。とくに、機械、化学製品、金属、輸送機器の輸出高が増えている。他の業種も、まだ2019年のレベルには戻っていないものの回復を見せている。例外はアートや文化関連だ。昨年比100%増だが、2019年に比較するとかなり低い。

人手不足は続いており、求人数が求職者を上回っている。これは過去50年で初めての状況である。

中央統計局CBS