オランダでは誰がいつどのワクチンを接種できるか?

政府の計画では6月末までに、18歳以上の希望者は全員一回目のワクチン接種が終了しているはずだ。すでに570万人が一回目のワクチン接種は終了し、190万人は2回目も終えている。供給やロジスティックが整い、テンポが上がり順調のようだ。6月には週に200万本の接種が予定されている。さて、これからワクチン接種を受ける人は、いつ、どこで、そしてどのワクチンが接種されるのだろうか?

医療リスクがある人は、保健所(GGD)にてファイザーかモデルナのワクチンが接種されている。医療従事者もGGDにてアストラゼネカ、ファイザー、あるいはヤンセン(Johnson & Johnson)のワクチン接種が行われほぼ終了に近い。さらに、60歳から64歳の健康な人は、ホームドクターにてアストラゼネカのワクチン接種の一回目が終了している。予定では5月中に50代の人全員が1回目の接種が終了のはずだ。40代の人は6月から接種が開始される。18歳から39歳の人は6月中旬が予定されている。さらに、航海に出る人や、海外派遣される軍人、囚人、出稼ぎ労働者、ホームレス、違法滞在者といった人にも、接種が行われる予定だ。17歳以下の若者は感染しても重症化しないことから、ワクチンの接種は計画されていない。

ワクチンによって1回目と2回目の接種期間が異なる。ファイザーやモデルナは6週間。アストラゼネカは12週間となっている。ヤンセン社のワクチンは1回の接種で十分だという。59歳以下の人は、ファイザーかモデルナあるいはヤンセンのワクチンが提供される。夏に海外旅行に行きたい人は一回で済むヤンセンのワクチンを希望する人が多いが、選択はできないようだ。

妊婦はコロナウィルスに感染すると重症となりICUで治療を受けるというケースがある。妊婦へのワクチン接種リスクが研究されてきたが、最近アメリカの研究で mRNA系のワクチン(ファイザー、モデルナ)でリスクがないことが判明している。国民健康省は、国立衛生環境研究所(RIVM)に対し妊婦へのワクチン接種を優先させるよう助言を求めているが、まだ決定していない。

いつワクチンを接種できる? (質問に答えると日程がわかる)