デ・ヨング大臣「ワクチン接種は1月の初頭にも」

国民健康省のデ・ヨング大臣は、最も楽観的なシナリオでは、1月の最初の週にオランダでコロナウィルスのワクチン接種が可能になると語った。欧州医薬品庁(EMA)は現在開発されたコロナワクチンをテストし承認する段階に来ている。
オランダではワクチン流通のロジスティックに関しては1月4日を目指しており、現在RIVM、保健所、ホームドクター、養護施設の医師などが協力体制に入っている。

デ・ヨング大臣は「ワクチンはすぐそこまで来ており、コロナ危機の夜明けは近い。」と楽観的な姿勢を見せ、「EMAが慎重にテストを行うことを期待するばかりだ」と述べている。
政府はまず施設に収容されている高齢者や身体・知的障害者へのワクチン接種を優先すると決定。約15万人がこれにあたる。ただ最初のワクチンがこのグループの人達に適しているのかどうかのテストが必要である。もし不適切な場合には他のグループが先に接種する可能性もある。

現在ファイザーがEMAに申請しているワクチンがEUで12月29日までに承認され、モデルナのワクチンが1月12日に承認される、というのが最も楽観的なシナリオだ。承認やロジスティックがすべてシナリオ通りに行けば、1月4日にはオランダでもワクチンが接種可能になる。EUは複数のワクチン製造製薬会社と契約を結んでいる。オランダはEUが取得するワクチンの3.89%が配給される仕組みだ。オランダはファイザーのワクチンのうち780万本が入手できると見込んでいる。 (画像:EMA)

EMA(欧州医薬品庁)