EU、オランダ製ワクチンを許可。4種のワクチンが市場に

米国のジョンソン&ジョンソンのオランダ部門であるヤンセンファーマ社(ライデン)で開発したコロナウィルスワクチンが、欧州医薬品局(EMA)で木曜日承認された。これによりヨーロッパでは4種のワクチンが市場に出回ることになり、ワクチン接種に拍車がかかる。

現在ヨーロッパで認められているワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ社製で、これにヤンセンのワクチンが加わる。ヤンセン社のワクチンの特徴は、他のワクチンが2度の接種が必要なのに対し、1度で済むという点だ。効果は67%となっているが、実際の米国の試験では72%、高齢者では80%となっている。副作用は軽微で、軽いインフルエンザの症状、倦怠感、腕の痛みなどがこれまでの試験で見られた。

オランダではこのワクチンを1130万本接種する予定。第2四半期に300万本、第3四半期に600万本、そして第4四半期に230万本が計画されている。オランダはこのヤンセン社製のワクチンに1本あたり7.14ユーロ支払うことになる。

ヤンセン社製ワクチンはアストラゼネカのものと同様無害な風邪ウィルスに基づいており、コロナウイルスの遺伝物質を接種された細胞に送達する。このワクチンは10年前ライデンにあるクルセル社が開発したワクチンシステムが基礎となっている。

ヤンセンファーマ