ベルギーでは余剰ワクチンをウェイティングリストに。オランダはいまだに混乱

今日からベルギーではワクチン接種のウェイティングリスト(キャンセル待ち)に登録できるようになった。ワクチン接種を行うセンターで余剰があれば、リスト登録者に連絡が行き即刻摂取が可能となる。これにより余剰ワクチンの無駄を省くことができるようになるはず、とベルギー政府は予測している。

ベルギーでは成人はウェブサイトからこのウェイティングリストに登録できる。登録した人は余剰が出ると数時間前にSMSでメッセージが送られてくる。30分以内にこの招待を受諾すれば、ワクチン接種を受けられるという仕組みだ。

オランダではいまだにワクチンの摂取は混乱している。このようなウェイティングリストシステムは存在しないだけでなく、ワクチン接種の知らせも保健所(GGD)から来ることもあれば、ホームドクターから来ることもある。多くのサービスでデジタル化が進んでいるオランダだが、ワクチン接種に関してはこれが不十分だ。デンマークでは、すべての市民がアプリを使用して電子患者ファイルに接続されており、プッシュメッセージと招待状が送られる。これに対しオランダでは、このシステムが確立されていない。
医療関係者のワクチン接種についても、対象者のうち8万人が実際に摂取しておらず、このワクチンが余剰となっている。国立衛生環境研究所(RIVM)と国民健康省は、このような事態に対応するため、対象外の年齢層にも余剰ワクチンの摂取を拡大することを検討している。
以下のリンクに、ワクチン接種計画リストが載っている。

RIVMのワクチンに関する情報(英語)