アルミ缶もデポジット制に、リサイクル強化

2022年12月31日からソフトドリンクやビールの缶もデポジット制となる。清涼飲料水のブラスチックのボトルには、15セントのデポジット金が追加されて販売されており返却するとお金が戻る仕組みだが、これが缶にも適用されることになる。

さて、缶による環境への負荷はどのくらいあるのだろうか。マイクロプラスチックとなって生体に入り込むプラスチックほど害はないものの、缶の内側や外に付随するプラスチックが環境に悪いという。また自然の中にゴミとして捨てられていると、それを食べるなどする動物に害を与えるだけでなく、地中に溶解しないためゴミとして残るのである。

缶はほとんどアルミ製だが、このアルミを生産する際のCO2の排気が問題のひとつだ。そのためリサイクルすることが環境にいい。
オランダでは毎年約20億缶が市場に出回っているが、そのうち約1億5000万がごみとして捨てられている。コンサルタント会社のCEDelftは、2017年に、デポジットの導入により、ゴミとして捨てられる缶とボトルの量が70〜90%削減されると算出した。

すでにアルミ缶のデポジット制度を取り入れている国の状況を見てみると、隣のドイツではなんと97%が回収されている。またデンマークでも89%、他のスカンジナビアの国も90%台という高い比率だ。オランダでは現時点でもゴミからアルミ缶を自動的に振り分けて、リサイクルするシステムはすでにある程度機能している。現在すでに73%のアルミ缶がリサイクルされている。これがデポジット制で90%には上がるという。