暴動に襲われた小売店、クラウドファンディングで続々と寄付金集まる

デン・ボスで月曜日に起きた暴動で、郵便局を兼ねる文具店「Primera」が壊され略奪に合った。悲しみにくれる店主の女性とのインタビューがオランダ国営放送で放映されたが、その中で店主は「二度とこのような暴力、略奪事件が起きないことを願う」と涙ながらに語った。これを見た視聴者たちが複数のクラウドファンディングを立ち上げ、1日で10万ユーロ(1200万円)以上が集まった。
これを聞いた店主は「クラウドファンディングで寄付してくれた人には心から感謝しているが、修繕に全額は必要ない」と語った。寄付のほか、サプライヤーからも無料で商品を供給するという申し出も受けている。「寄付金の残りは、他にも被害を受けた店舗に配分する計画だ。」と同店主。

政府は今回の暴動事件を受け緊急討議を行い、司法大臣が「コロナ暴動による損害ファンド」の設置を発表した。被害を受けた店舗などでこれをカバーする保険に入っていない場合には、このファンドから資金が受け取れる。

このほかにもティルブルグやウルクでも被害を受けた人や店舗のためのクラウドファンディングが行われている。またアイントホーフェンの駅でピアノが破壊されたが、地元のロータリークラブが寄付をし新しいものが設置された。