夜間外出禁止令3日目も各地で暴動

夜間外出禁止令が出て3日目の1月25日にも24日に続きオランダ各地で暴動が起きた。店舗を襲い、爆竹や花火を爆発させ、放火しするなどの暴動に加え、一部の街では警察が投石されるという事件が起きている。逮捕者は25日だけで184名に上った。

暴動が起きたのは、デン・ボス、ロッテルダム南部、アムステルダム東部、ハーグ、ヘレーン、ズウォレ、アルメロ、ブレダ、フェーネンダール、ティルブルグの各市。デン・ボスではスーパーマーケットなどが襲われ、車が放火された。一時、街の中心部は閉鎖され、交通機関も不通となった。ロッテルダムでは150−200人の暴徒が警官に石や爆竹を投げるという騒ぎとなり、50人が逮捕された。

オランダの暴動は主にソーシャルメディアで呼びかけが始まり、暴力で発散したいという若者が中心に全土に広がった。極右政党で政府のコロナ対策に反対する民主フォーラム(Forum voor Democratie)も、当初は政府に反対し立ち上がろうと呼びかけていたが、この暴動を目の当たりにし行動を控えるよう訴えている。

隣国ベルギーではこの暴動が国境付近の都市からベルギーに飛び火するのを恐れ、警戒を強めている。すでにソーシャルメディアで、シント・ニクラースやマースメヘレンなどの街での蜂起が呼びかけられているという。

暴動の様子(NOS)