オランダ政府、企業や個人への第3次財政支援策発表

オランダ政府は28日企業や個人事業主への第3次支援対策を発表した。今回の支援策は10月1日から施行されるが、基本的にこれまでの対策を9ヶ月延長するもの。以前の支援策より条件などが少しずつ厳しくなっている。

1.NOW 3(賃金支払い援助):コロナ禍により売上が20%落ちている場合には従業員への賃金の支払い援助が受けられる。申請は3ヶ月毎に被雇用者保険機関であるUWVで行う。賃金援助は最大80%

2.TOZO3 (個人事業主援助): 個人事業主は条件付きで生活保護金額が支給されるか、事業に対する貸付を受けることができるが、この措置は来年2021年の7月1日まで延長される。第2次TOZOではパートナーに収入がある場合は除外されることになったが、この第3次TOZOでは、金融資産が €46,520以上ある場合も除外される。また個人事業主が他の分野での仕事を見つけるための再教育やコーチングも各市町村が用意する。

3.TVL:中小企業向け 固定費の償還 :従業員250未満の中小企業でコロナ禍により30%以上の損失を被った場合に、固定費の償還が受けられる制度。この支援策も2021年6月1日まで延長される。

4.投資: 政府は経済成長を目的に投資を増加する意向だ。20億ユーロの公共投資は前倒しで行われる。また地域開発公社(ROM)に1億5000万ユーロの投資を行う。さらにEUと共同で2億5500万ユーロの地域開発、イノベーション、サステイナビリティそしてデジタル化プロジェクトに投資を行う。

5.文化セクター:文化部門への支援は継続する。
国の重要なインフラである文化施設やアーティストそして専門家に対し2億ユーロの支援。市町村が文化施設や文化インフラを支援するために1億5000万ユーロ。そして文化遺産、映画製作などに6400万ユーロの助成金が用意されている。

詳細は以下のオランダ政府による支援(英語)を参照

オランダ政府の支援策(英語)