マスク着用義務のエリアでの店舗、顧客激減

アムステルダムとロッテルダムの一部の地域で今月初めからマスク着用が義務付けられるようになったが、これにより店舗の顧客が減っている。ロッテルダムのラインバーン通りでは31.5%減、アムステルダムのカルファストラートで32.1%減った。マスク着用が義務付けられていないユトレヒト市では顧客数の減少はそれほどでなく23%

ここ2週間の熱波により外出する人が減ったということもあるが、マスク着用義務の影響も大きいという。小売業界の団体であるインリテールの調査によれば、この義務施行のせいで40%まで売上が減っているという店もあるという。さらにRIVM(国立衛生環境研究所)が、8月4日に人混みを避けるよう呼びかけていることもあり、このマスク着用義務化と相まって小売業界に暗以影を落としている。

アムステルダムのショッピング通りであるカルファストラートは、マスク義務化が始まる前から独自に店内でのマスク着用を呼びかけていた。しかし、通りそのもので着用義務化となった現在、人通りの減少による顧客減少を憂いている。
またロッテルダムのラインバーン通りでは、マスク着用義務化がない通りと比較すると不利だと小売店。あるいはロッテルダムで買い物をせずに他の都市に行く人も出ていると苦情を提言する店舗もある。

調査会社Q&Aが5300人に対し行ったアンケート調査によれば、マスク着用が義務付けられれば70%の人はショッピングに出かける回数は減ると答えている。16%は買い物には出ないとしている。今回の市によるマスク義務化はあくまでも実験的で8月31日までという期限付きである。