オランダ、他の3国と共同でコロナワクチン開発に英製薬会社と契約

オランダはドイツ、フランス、イタリアとともに、コロナウィルスを開発中の製薬会社アストラゼネカと少なくとも3億回分のワクチンを購入する契約を結んだ。ワクチンはまだ研究中で実際に製造が可能かどうかまだ不明であるが、国民健康省大臣デ・ヨング氏が国会で報告した。ワクチン開発には英国のオックスフォード大学の研究員が関わっており、現時点で大規模な臨床段階にある。現在1万人が臨床実験に臨んでいるが、今月末には3万人が参加する予定だ。

デ・ヨング大臣によれば、開発の失敗はあらゆる段階での可能性がつきまとう。そのため、オランダは他の3国とともに「ワクチン同盟」を結び開発に参加することとなった。WHOによれば現在世界で臨床が行われているワクチンは10種類ある。さらに臨床実験以前の段階では126のワクチンが開発準備中だ。

今回のコロナワクチン開発が成功すれば、今年末にはヨーロッパで3億から4億回分のワクチンが利用可能となる。
アストラゼネカ社はEU諸国だけでなく、イギリスやアメリカとも契約を結んでいる。