オランダの医療機関「通常に戻る」。診療所は安全?!

ICUに入院するコロナウィルス患者数が減少し始めたため(5月1日時点で700人を下回る)、いわゆる通常の病院業務が再開を始めている。北ホラント州やフレーフォラント州の病院ではすでに本日から通常に戻っているという。救急医療(ROAZ)によれば、人との距離を開けねばならないいわゆる「1.5メートル対策」で、これまで病院業務がかなり困難な状態であった。そこで、病院内をすべて一方通行にしたり、待合室に人が混み合わないようにするなど工夫を重ねてきた。

現在、患者は病院に行く前に事前スクリーニングが行われる。電話で症状を説明し、コロナウィルスに感染していないと判断された場合には、ポリクリニーク(病院に付随する診療機関)に行くことができる。コロナ感染が疑われる場合は自宅療養か症状によっては入院となる。

ROAZは慎重な感染防止対策により、ポリクリニークは安全であるとしている。さらにポリクリニーク内では耳鼻咽喉科などの医師以外は、(患者の)マスク着用は必要ではないとコメントしている。またこれまで電話で問診を行っていたが、今後はビデオ診療も行うとROAZ。もちろんビデオ診療ですべての患者の診療ができるわけではないが、遠隔治療が可能なケースもあるという。また、ポリクリニークに行かねばならないとしても、感染を怖がる必要はないと強調している。