オランダの青少年、スマホやPCの使いすぎに自ら懸念

オランダの青少年は自分たちが携帯電話やタブレットそしてPCの画面を見る時間が長すぎると心配している。10人に7人はこれにより野外で過ごす時間が減ったことを残念に思っている。オランダの全国紙フォルクスクラントが、10歳から22歳の青少年569人を対象に調査した結果である。

調査によれば青少年は平均3時間20分画面を見ている。これはあくまでも自由時間内の使用時間で、学校や仕事でPCなどを利用している時間は含まれていない。そしてほとんどが画面を覗く時間を減らしたいと考えている。とくに18−19歳の青少年の画面に釘付けされる時間は長く、平均で一日4時間。彼らも2時間ぐらいが適切だと感じているが、なかなか減らすことができないと答えている。

長時間画面を見つめることで心身に支障をきたすと考えている青少年は57%と半数以上いる。目に悪いとする青少年は47%、集中力が下がると答えているのは45%、そして肩こりや背骨の痛みの原因となるという子供が50%近くいる。ただしほとんどが軽い症状ではあるが。

国立健康衛生研究所(RIVM)によれば、夜間にスマートフォンやPCを使う人は睡眠障害を起こす率が高い。またエラスムス大学病院の専門家は、長時間の画面凝視は近視さらに失明の危険も伴うと警鐘を鳴らしている。

青少年自身がスマートフォンなどの使いすぎによる心身の問題を心配している(50%)反面、親はそれほど気にしていない(38%)のも興味深い。また使いすぎを心配するものの、青少年はソーシャルメディアなどで人生を楽しむ機会が増えていることも認めているのも確かだ。