アルバイトの女子学生、ドラッグストアの配送用プラスチック100万枚節約

オランダ大手ドラッグストア「Kruidvat(クラウドファット)」でアルバイトをしていた学生のカーチャ・ディープストラーテンさん(21)が、プラスチックバッグを大量に節約できる計画案を提出、これが採用された。

カッチャさんがクラウドファットの店舗で働いていたとき、配送用のプラスチック包装素材の多さに驚愕した。店舗に配送されてくるメイクアップ用品を包装から出したときに、大量のプラスチックのバッグや包装素材が残った。「プラスチックごみが環境に及ぼす被害は十分理解しているので、この大量の包装プラスチックを見たときには怒りを感じました。」と化学専攻の21歳のカーチャさん。アルバイトだけれども意見を発せねばならないと思ったカーチャさんは、自分のLinkedinのページに写真を載せた。さらにクラウドファットの親会社である A.S. Watson Benelux社宛にこれを送付した。すると驚いたことに流通担当部長のマルセル・エフェルス氏から配送センターに来るようにという返事が届いた。配送センターに行ったカーチャさんはエフェルス氏とともにセンター内を視察、どうしたらプラスチックを減らせるかについて自分の計画を話した。

「私の計画というのは高等数学を必要とするようなものではなく、非常にシンプル。これまで例えばマスカラをひとつひとつ別の袋に入れていたのをひとつにまとめるといった簡単な解決法です。」やりかたを工夫するだけで使用するプラスチック包装の量は劇的に減った。エフェルス氏によれば、今回の提言で年間100万袋以上のプラスチック包装が節約できたという。

これは配送センターでの話だが、実店舗でも多くのスーパーマーケットで包装用のプラスチックの使用を減らす動きがある。