EU、使い捨てプラスチック製品の使用禁止検討

海洋のプラスチック汚染は深刻だ。現在海中や沿岸に浮遊するゴミの85%がプラスチックである。このうち半分が使い捨てのプラスチック製品。
この海洋汚染を深刻にとらえ欧州委員会は今年1月16日、プラスチックごみに対処するための新たな政策大綱を発表した。2030年までに全てのプラスチックごみをリサイクルする状態を目指す。これに先立ち、委員会はプラスチック製の綿棒、不織布、コップやボトルの使用禁止を検討している。5月23日には欧州委員会がこの禁止について詳細を発表する予定だ。このほかにもストローや弁当用のプラスチックケースも禁止製品に入っている可能性がある。

現在欧州で使われているプラスチック製品の半分は使い捨てだ。EUでは使い捨てプラスチック製品bを禁止を検討する一方で、代替製品の開発や使い捨てずに何度か使用できる製品の普及を計画している。アメリカ綿棒の棒は紙でできているため焼却できるが、これも取り入れたい意向だ。プラスチックボトルに関しては90%のリサイクルを目指すという。

手を拭いたりやメイクアップを落とすためのウェットティッシュもEUの禁止リストに載っている。イギリスの排水パイプが詰まる原因の93%がこのウェットティッシュだという。ウェットティッシュには溶解不能なプラスチック成分が含まれている。英国BBCによれば、プラスチック成分の含まれていないウェットティッシュを開発するか、使用禁止のどちらかを選ばざるえないという。23日には条例の詳細が発表される予定。