アメリカ発の代替肉「ビヨンド・ミート」、来年からオランダで製造

肉の代替となる植物性肉の開発で脚光を浴びているアメリカの「ビヨンド・ミート」社は、オランダでこの代替肉バーガーを製造すると発表した。オランダで代替肉を製造するのはズーテルワウデにあるザンドベルヘン(Zandbergen)社。米ビヨンド・ミート社は今月始めにナスダック市場に上場し2億4000万ドルの資金を集めている。

オランダで肉の代替品を手がけるのはこのザンドベルヘン社だけでない。代替肉の将来を期待し、レバーペーストやソーセージを製造するスワーネンベルグ社も2017年にすでに肉の代替製品製造を開始している。ミートレス社も野菜を原材料にした肉の代替製品を製造している。また食品大手のユニリーバ社もすでにこの分野に進出を開始している。

ザンドベルヘン社がビヨンド・ミートを製造開始するのは2020年から。すでに同社の流通網を利用し米国産のビヨンド・ミートを欧州各国で販売しており、オランダでも今年の4月から大手スーパーのアルバート・ハインで購入可能になっている。

ビヨンド・ミートは米国で大成功している代替肉。本物の肉とほぼ変わらない風味や歯ごたえということで人気を博している。さらに、レオナルド・ディカプリオやビル・ゲーツといった有名人の投資がこの代替肉の人気を更に高めた。欧米では、健康上の理由だけでなく、肉の飼育による寄稿温暖化防止、動物愛護という視点から肉の摂取をやめるという人が増えており、肉の代替品の市場はさらに拡大すると見られている。


ビヨンド・ミート