オランダ国立衛環境生研究所「肉を食べるのは体だけでなく環境にも悪い」

「肉、アルコール、清涼飲料の摂取はできる限り減らすべき」と国立衛生・環境研究所(RIVM)が消費者に警告している。体にわるいだけでなく環境への負荷が大きすぎるからだ。「今のような食料消費は地球温暖化ガスの発生を推進するばかりだ。」とRIVM。

食料生産は世界の地球温暖化ガス発生原因のなんと25%を占める。さらに生態系損失原因の60%も食料生産によるものだ。RIVMは政府が環境に悪い食品消費になんらかの対策をすべきだと強調している。例えば食肉に高い付加価値税を適用したり、全食品に健康と環境にどのような影響を与えるかのラベル付けをするなどを提唱している。食料生産の中でも食肉の生産は温暖化ガス発生の最大の原因。次が魚の捕獲。次いで酪農となっている。

食料摂取を控えれば太りすぎも減り医療費も下がると、RIVMの研究者は試算している。肥満の人がいなくなるだけでオランダの医療費は5%下がる。さらに肉の消費が40%減ると病人は20%減るという。