オランダ大手小売「Blokker」も身売りに
小売雑貨「HEMA」に続き122年続く家族経営の大手小売業「ブロッカー(Blokker)」社が買い手を探している。同社は長年赤字が続いていた。122年間家族だけで経営してきた企業に外部からの新風が必要だということが経営陣の間で合意に達し、今回の決定に至ったもの。
ブロッカー社はこれまで何度もリストラを繰り返してきた。子会社である玩具小売「Intertoys」「Bart Smits」そして家具の「Leen Bakker」を閉鎖したし本体のブロッカー自体も縮小を行ってきた。そして今ブロッカーを売りに出すことが決定した。同社の昨年の純損失は3億4400万ユーロだった。これは一昨年の倍に登っている。店のロゴやインテリアを変えるなどイメージアップに努めてきたものの、過去の安物雑貨販売のイメージが払拭できない。さらにネットショップや超廉価ショップ「Action」などとの競争が激しくなっているのが、損失の背景にある。
ブロッカーはオランダに約400店舗、ベルギーに100店舗ある。従業員総数は8600人。2017年度の売上は15億6000万ユーロとなっている。