オランダの42ヶ所の美術館が170点に及ぶ「盗難作品」を所有

オランダにある40館以上の美術館に170品の「盗まれた絵画」が所蔵あるいは展示されていることが、長年の調査から水曜日判明した。これらの絵画は第二次世界大戦中にユダヤ人の所持者から窃取されたものであるという。

美術館の所属作品を管理するプロジェクト「Museale Verwervingen」によれば、42の美術館が入手先が不明な作品を所蔵している。たとえば、アムステルダム国立美術館に展示されているヤン・アダム・クルーズマンによる「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」などがこれにあたる。このプロジェクトは美術館が作品のもとの所有者を突き止め返却するのが目的である。出処が不明で盗難の可能性がある作品を所持する美術館では、ほぼ調査は完了している。ただアムステルダム国立美術館のみが作品の多さから調査に時間がとられている。

第二次世界大戦中、ナチが欧州の占領地区で大量にアート作品を押収している。オランダでも数千点におよぶ絵画などが接収された。あるいはユダヤ人が強制収容所へ連れ去られたり、国外に逃げたときに多くの作品が残されていた。これを受け1997年にはエッカート委員会がオランダ国家が所有する芸術作品の調査を開始。その翌年からオランダのすべての美術館が所有作品の調査開始している。2002年からすでに460点がもとの所有者に返却されている。

Museale Verwevingen