どう変わる?オランダ新年度予算発表

18日ハーグの国会で来年度の予算が発表された。これによる個人の所得や税金そして子ども手当などへの影響は以下の通り。

まず個人の可処分所得だが、来年度には平均1.5%の上昇が見込まれている。96%の世帯が2018年よりも所得が増える。所得税はこれまでの4段階税率が2021年度をめざし2段階税率に変更される。これにより低税率が37.05%そして68507ユーロ以上の所得に対する49.5%の2段階となる。2019年度からも徐々にこの2段階制が導入され、低税率が36.65%、第2と第3の所得枠への税率が一律38.1%となる。年収35,000ユーロの人は380ユーロ税金が減る計算となる。

可処分所得は増えるものの2019年1月から付加価値税が値上げされる。通常の付加価値税(VAT、BTW)はこれまで通りの21%であるが、食品や特殊なサービスに適用されていた低額付加価値税は6%から9%へと上がる。食品、本、美容室、列車などに課せられる付加価値税がこれに適用される。これにより一般世帯では年に300ユーロほどの出費が増える見込みだ。

2019年より父親やパートナーは有給産休日が増える。これまで2日だったのが5日となる。さらに子供手当ても増額される。例えば小学生の子供が2人いる家庭では150ユーロが増額される。また保育所手当や子供関連予算も増額される。