オランダからイワツバメが激減。原因は昆虫の減少
鳥類保護団体はオランダのイワツバメの数が激減していると発表した。家の軒先などに巣を作るイワツバメについてはまだあまり知られていないため、同団体はボランティアとともにこの減少について調査している。白い腹と黒い羽で猛スピードで飛び回るこのイワツバメは、飛ぶシャチとも呼ばれているが、鳥類保護団体によれば1970年から80%も減少している。「この減少は景観や環境の健康状態を的確に反映しているものだ。」と調査を共同で行っているソボン鳥類研究所。
減少の大きな原因のひとつにエサ不足があるという。ツバメのエサとなる虫が減っているのだ。この調査の前にもオランダの自然保護団体は国内の昆虫の深刻な減少を指摘している。「少し前には運転すると車のフロントガラスにべったりと羽虫がついていたが、気がつくと最近ではほとんどつかない。」昆虫が生息しなくなるということは自然界にとって脅威となることは明確だ。
昆虫を増やすために、農薬の使用を控えたり、農地の周りに花を植えるなど、農業そのものを変えていかねばならない、とソボン研究所。