オランダの犯罪件数減少、1980年以来最低に

7日月曜日に発表された中央統計局(CBS)の調査結果によれば、2017年のオランダの犯罪件数は過去40年で最低まで減少した。オランダで一番多い犯罪は空き巣や泥棒だが、2002年までは上昇傾向にあった。ところが当時1000人に93件だったが2017年には49件にまで減少している。

CBSはこの減少の原因をまだ解明しておらず、報告書でもこの減少傾向を「ミステリー」と名付けている。犯罪にあっても届け出をしないケースが増えたという説もある一方、経済的に豊かになったため犯罪が減ったという見方もある。コンピュータゲームやスマートフォンの普及が犯罪減少に関連しているのではと見る向きもある。家に閉じこもりゲームをするので、外で「悪い友達」と混じり合わない。さらにドラッグの使用や取引減少も関連している。頻繁にドラッグを使用し犯罪を重ねる者の数も2003年から2014年の間に半数に減少した。
殺人件数も他の犯罪と平行し2003年から減少し続けている。ただし、アムステルダム、ロッテルダム、そしてハーグでは殺人件数は他のエリアと比較し4倍となっていう。

犯罪数の減少はオランダだけに限らず、ヨーロッパ北部の国全体でこの傾向が見られる。どの国も2000年までは犯罪は増加傾向にありその後減少し続けている。

CBS「犯罪件数減少のミステリー」