ゲイカップルをモデルにした「スーツサプライ」ポスターへの反応は？

先週オランダと22カ国で、男性用衣料「スーツサプライ」の新しい広告キャンペーンが展開された。キャンペーンは2人の男性カップルをモデルを使ったもの数種で、中にはスーツを着た男性と水着の男性が抱き合うものもあった。約30基のビルボードとバス乗り場でポスターで展開された。ポスターは先週末時点でオランダ全土で5000枚設置されたが、同性愛に寛容なオランダでも、スプレーをかけられるなどの妨害は30件以上に及んだ。

同様なポスターキャンペーンは「スーツサプライ」が事業展開する全世界22カ国（ロシアとアラブ連邦国は除く）で行われた。。スーツサプライによれば、もっと激しい反対があると予想していたが、大きな妨害はなかったという。とくにオランダでの反応は静かなものだった。
ただ、メールでの苦情は数百通に及んだ。中でも多かったのは「子どもたちにどうやって説明したらいいのか？」というもの。スーツサプライは「男女が抱き合っている（エロチックな）写真については全く苦情はないのに。」とこの反応を興味深く見ている。

オランダでの苦情は同性愛に関するものがほとんどだったが、他国では黒人と白人男性が抱き合うことに対する人種差別に基づく批判もあったと、担当者。国によっては注文したスーツを取りにこないという人もいたらしい。キャンペーンのスローガンは「完全なフィットを見つけよう」というもので、自分に合うスーツとパートナーを見つけようというものだ。今回のキャンペーンは明らかに挑発的だが、話題作りと新規市場の開発には役立っているようだ。

Suit Supply