アムステルダム市、観光客目当てのチーズ専門店の閉鎖に
アムステルダムの中心街はここ数年で観光客向けのヌッテラ、ワッフルそしてチーズを売る店が雨後の筍のごとく増えている。アムステルダム市当局はダムラック(中央駅からダム広場に通じる大通り)にあるチーズ専門店「アムステルダム・チーズ・カンパニー」の店舗を閉鎖するよう裁判に持ち込み、閉鎖を命じる判決が下った。
昨年10月6日からアムステルダム市では、観光客向けの店を新規に開店することを禁じる条例を出している。「アムステルダム・チーズ・カンパニーは条例が発せられた10月6日以前に賃貸条約を結んでいるので、この条例は適用外だと不服を申し立てている。しかしながら裁判では、店の開店は10月6日以降だったため、この条例は適用されるという判決が下された。さらに、このチーズ専門店は通常の店と比較し異常なほどの高価格でチーズを販売、明らかに外国人観光客向けだと判断された。アムステルダム市によれば、中心街にはチーズ屋だけでなく、同じ様な観光客向けヌッテラ屋、アイスクリーム屋、ワッフル屋が軒を並べており、地元の人のための店が消えるだけでなく、街の魅力が失われている。ここ数年のアムステルダムへの観光客の増加は、エアビーアンドビーの乱立で地元民が迷惑するなど、多くの問題を起こしている。