オランダでデパート展開するカナダの「ハドソンズ・ベイ」親会社売上不振で赤字に

オランダでも今年9月から百貨店チェーンを展開するカナダの「ハドソンズ・ベイ・カンパニー」の経営が向かい風に直面している。同チェーンの親会社である「サックス・フィフス・ディスカウント」と系列の「カウフホフ・デパート」の売上不振で、損失は2倍に膨らんだ。第3四半期の売上は昨年同時期から4%減少の31億6000万カナダドルへと落ち、損失も1億2500万ドル下がり2億4300万カナダドルへと増加した。

同社はオランダで倒産したデパートチェーンであるV&Dの建物を買取、9月から速いテンポで「ハドソンズ・ベイ」チェーンを開店してきた。アムステルダム、ロッテルダム、ズウォレ、アルメールそしてライデンで営業。将来的にはでは全土20ヶ所での開店を計画している。また11月にはブランド製品をディスカウント金額で売る「サックス・オフ・フィフス(Saks OFF 5th)」をロッテルダムとアムステルダムに開店し、オランダ市場の制覇を狙っている。

オランダでの売上・利益に関してはまだ公表されていないが、店の混雑から見ると当初の予想よりも下がっている感が強い。オランダのハドソンズ・ベイは、高級デパートであるバイエンコルフとV&Dの中間という位置づけ戦略をとっている。

Hudson's Bay