ロッテルダムのコンテナターミナルなど、ハッカー攻撃で運行停止

昨日27日世界規模のサイバー攻撃があり無数のコンピュータがランサムウェアに感染した。オランダではロッテルダム港のAPMコンテナターミナル、薬品会社MSDそして運輸会社TNTなどがこの被害にあっている。コンテナターミナルは閉鎖中である。またAPMターミナルの親会社であるマースク社では世界中の関連会社で被害にあっているという。他の2社でも運営に混乱をきたしている。

ランサムウェアは感染したコンピュータ上でのファイルへのアクセスを不可能にする。上記企業のほかにもコンピューがが感染している企業は数社あり、社内のネットワークはすべて閉鎖しているため深刻な支障をきたしている。オランダ警察は予防策としてサイト内のいくつかのページにアクセスできないようにし、ランサムウェアに対抗しようとしている。現在、このランダムウェアが原因かどうかは明らかではないが、警察が交通違反の報告を中央コンピュータにアクセスできない状態になっており、交通違反は取り締まれない状態だ。

このサイバー攻撃はオランダの他にもロシア、英国、フランス、インド、ポーランドなど世界規模で起きているが、最も被害を被っているのがウクライナ。ウクライナの60%のコンピュータが感染しているという情報もある。ウクライナ政府、銀行、エネルギー企業、キエフ空港などもターゲットとなったため、国内経済は麻痺状態である。