オランダの青少年の初体験年齢上がる

オランダの青少年が初めて性交渉を体験する年齢が5年前の17.1歳から18.6歳に上がっている。ルトヘルス研究所と性病・エイズ研究機関が12歳から25歳までの2万人の青少年を対象にした調査の結果である。1960年代から性的交渉には自由なオランダだが、最近は「まだ早すぎる」と考える青少年が増えている。とくに宗教的な背景が強かったり、非西欧出身者にその傾向は強い。

調査機関によれば、最近の青少年は前世代に比較し性に対する興味が低いという。また、性に関し親や友人とオープンに話したり、情報を収集することが5年前の調査より低くなっている傾向がある。性交渉が少なくなっていのには、インターネットの利用増加が関係しているのでは、と調査機関は分析している。週末はネットフリックスで映画を見てソーシャルメディアで時間をつぶすのが当たり前になっているため、性交渉に費やす時間や気力がない。

この傾向は青少年だけでなく大人も同様だ。スウェーデン政府が昨年行った大規模な調査でも、性交渉が希薄になっているという結果が出ている。ベルギーでもカップルは週に一度は親密になる「デートの夜」を作ろうと社会健康保健省が提唱している。この世界的な傾向はオランダも例に漏れない。ソーシャル・メディアに費やす時間やエネルギーがこれに代わっているというのが、調査機関の分析だ。

Rutgers調査