アムステルダム、チーズ専門店激増

アムステルダム市内を歩くとチーズ専門店がいたるところに増えたような気がする。実際、中央統計局の調べによれば10年前と比べ80%増加している。オランダ全土で見ても、値の張るオールド・レーメカー(Oude Remeker)やトリュフ入りチーズなどを売るチーズ専門店の数も25%増加している。
2008年にはアムステルダムのチーズ専門店数は全国平均を下回っていたのが、今ではアムステルダム市民1万5千人に1軒と、全国平均の2万8千人に1軒を大幅に上回っている。

この背景には旅行者の急増がある。アムステルダムへの旅行者はお土産にチーズを購入していく人が多いのだ。しかし伝統的なチーズ専門店は、この観光客目当てのチーズ専門店に対し冷ややかである。観光客目当ての店では、どこにでも手に入るようなエダムチーズをびっくりするような値段で売っているというのだ。ただ、これとは別に手作りの質の高いチーズを専門に販売する「良心的な」店も増えていることは確か。スーパーマーケットで売っているチーズとは一線を画す良質なチーズを販売している。質にこだわるオランダ人が増えたことを表しているのだろう。