チーズとチョコレートを組み合わせ? オランダのチーズトレンド

食前あるいは食後のチーズには(干し)ブドウや洋梨などが合うが、最近ではチョコレートといっしょに食べるのも流行らしい。チーズの専門家ベティ・コスターさんによれば、「チーズとチョコレートのコンビネーションは、味のみならず舌触りでも最高。」だという。例えばトリュフ入りのブリチーズには80%カカオ含有のチョコレートとの組み合わせ。ブルーチーズにはクルミ入りのブラウニーがぴったりだとか。

チーズとチョコレートの組み合わせはまだ一般的ではないが、いちじくのコンフィなどのフルーツとの組み合わせは人気だ。さらにナシやリンゴのストロープ(黒蜜状)もいいという。いちじくのジェリーとヤギのチーズ、マルメロのジャムと羊のチーズといった組み合わせもコスターさんのお勧め。

チーズはワインといっしょに食す、というのが常識だが、紅茶との相性もいいらしい。紅茶が口の中を暖かくしたところに、チーズが潜入するというセンセーションが味わえるとか。ダージリン茶とコーダチーズの組み合わせを勧めている。

オランダのチーズ店に行くと、オランダの地元チーズだけでなくヨーロッパ中のチーズに出会う。最近の消費者は外国のチーズにも詳しいだけでなく、より質の高いもの、例えばオーガニックチーズや工場ではなく農場で作られているものを求めるようになってきた。とくに、オランダに200−250種類ある農場チーズ(Boerenkaas)の人気は高い。